
【シンプルに理解したい人向け】HRとは?よく使われる用語や意味、領域を紹介!
よく使われるHRという言葉。
「ぶっちゃけわかってるようでわかってない」
「よく聞くし、よく使うけど、実際説明しようとしたらできない」
そんな人が多いのではないでしょうか。
ネットで意味を検索してみたけど、な〜んか小難しいんだよなぁ。なんて方は必見!
この記事では、HRという言葉の意味や領域、よく使われる「HR◯◯」の用語の意味をわかりやすく解説します!
目次[非表示]
HRとは?
まず早速、HRという言葉の意味から説明します。
ズバリ!HRとは、「ヒト(人材)に関する全て」のことです。
HRは、人的資源という意味の「Human Resource(ヒューマンリソース)」の頭文字をとった言葉。人的資源なんて言われると、また小難しいなぁなんて思っちゃいますが、要するにヒト(人材)をカッコよく言い換えた言葉です。笑
企業を経営していく上での大事な経営資源は「ヒト、モノ、カネ、情報」の4つが挙げられますが、そのヒトの部分がまさにHR領域。
ヒトがいてこそ情報を集め、モノを作り出し、カネをうみます。人材は経営資源の中でも最も重要な資源。だからこそHRという言葉がよく使われるし、HR領域のあらゆるサービスがあるわけです。
「HR◯◯」よく使われる用語の意味とは
それでは、HRという言葉はどのように使われているのでしょうか。
よく使われる用語の意味を紹介していきます。
HR業界
「HR業界」とは、HR系のサービスを提供する業界のこと。つまり、ヒトに関するサービスを提供している業界です。かなり幅広いですよね。
「HR業界」と似た言葉で「人材業界」という言葉があります。
これって同じじゃないの?と思いきや、実は少し違っていて、それぞれ下記のような違いがあります。
- 「人材業界」=採用特化。(採用支援、人材派遣、人材紹介)
- 「HR業界」=もっと幅広く、ヒトに関連する全て。(採用はもちろん組織開発、育成や労務など)
結局、HR業界ってどこまでの領域を指してるのか?に関しては、後ほど説明しますね。
HR部(部署名)
「HR部」「HR◯◯部」といったように、部署名として使われる場合の意味についてです。
「HR部」という場合、「人事部」という意味で使われることが多いです。
ただ、完全にイコールというわけではありません。
人事といえば、今まで管理や労務に限定された保守的な役割のイメージが作られてきましたが、「HR部」の場合はこのイメージとは違います。直訳するなら「ヒト(人材)に関する全てを担う部署」ですから、経営戦略を理解しながら採用や組織開発、評価制度等一気通貫で関わる”攻めの人事”的な意味合いが含まれている場合が多いでしょう。
「HRソリューション部」「HRセールス部」などは、顧客のHR領域を手伝う部署といった意味合いです。
CHRO(役職)
CHROやHRコンサルタントなど、HRという言葉が役職の中に使われている場合もあります。
ここではCHROという微妙にわかりづらい用語をとりあげます。
CHROとは、Chief Human Resource Officerの略で、「最高人事責任者」の意味です。言い換えるなら、企業におけるHR領域の長です。
似てそうな意味の「人事部長」という言葉がありますが、CHROとイコールではありません。
人事部長は、人事業務の長。採用や組織開発、評価制度などの業務的責任を持っています。
これに対してCHROは、ヒトモノカネ情報の経営資源を理解し、経営レベルで人事戦略を考えて実行する人。人事部長よりも高い知見や視座が必要です。人事戦略と紐づく、事業や利益に関する責任も持ちます。
HRテック
HR業界においてトレンドともいえる「HRテック(HRテクノロジー)」。
「HR」と「テクノロジー」が掛け合わされた造語です。
HRテックとは、HR領域のあらゆる課題をテクノロジーで解決するサービスのこと。
IT化が進む今日、どんどん新しいサービスが開発され、市場規模も大きくなり続けています。
今後のHR業界を理解するには、HRテックに関する知見を絶対的に深める必要があるといえるでしょう。
HRの領域とは?全部で9つあります!
HRの定義でいえば「HR=ヒト(人材)に関する全て」ですから、そう考えると幅広すぎますよね。
ここでは、「HR」という言葉がどこまでの領域を指してるのか?について説明します。
考え方によって切り分け方に違いはありますが、私たちHRのプロが出した結論はこちらです。
①経営・人事戦略
ヒト、モノ、カネ、情報の経営資源を理解しながら人事戦略を立てる領域です。
事業計画や実際の利益に紐づく人的資源の分配や、組織を前進させるための長期的な計画など、企業全体を最適化するための戦略を描きます。
②採用
これは一番イメージがつきやすい領域ですね。
いつまでに何人どんな人をどうやって採用するかという採用計画から、自社サイトやコラム・SNS発信などの採用広報、選考〜内定決定までの領域です。
③受け入れ
内定が決まった後の受け入れ領域です。オンボーディングとも言われます。
内定通知や入社に必要な契約手続き、内定式や入社式、フォローアップなどを指します。
④配置
組織状況や従業員の適正を元にした配置を考える領域です。
新しく採用した人の配置はもちろん、社内異動も含まれます。
⑤能力開発
育成の領域です。講座形式で研修を行ったり、メンバーの側について指導したり、自ら学べる仕組みを用意したりして、従業員の能力を高めます。
⑥目標・評価制度
どのように目標を管理し、評価するかという仕組みを整える領域です。
様々な手法がある中で、公平性や納得感を担保するにはどうすれば良いか考える必要があります。
⑦報酬制度
目標・評価制度に紐づいた、給与や昇進・賞与の領域です。
報酬には大きく金銭報酬と意味報酬があり、金銭面だけでなく賞賛や表彰の仕組みも報酬制度に含まれると言えます。
⑧組織開発
社員のエンゲージメントを高める領域です。
そのためにはカルチャーの明文化や浸透、情報のオープン化や福利厚生を含めた労働環境の向上、チームワークの向上などが挙げられます。
⑨労務管理
勤怠や給与計算、個人情報管理や手続き、安全衛生管理などの労務領域です。
労働基準法などの法律を理解する必要もあり、どの企業にも必要不可欠な領域といえます。
HRの意味をもっと理解して、知見を深めよう!
HRの言葉の意味はクリアになったでしょうか。
モノが重要視されてきた時代から、在り方や人を重視するココロの時代に移り変わっている今。
HR業界への注目度、中でもHRテックへの注目度は今よりさらに上がっていくでしょう。
HRテックって実際どんなものよ?という方向けに、無料の資料があるので是非見てみてくださいね。
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