
企業規模問わず費用対効果が出る採用動画のポイント
年々、新しい採用手法が現れています。そのひとつが採用動画。
採用ブランディングという言葉も横行する中で、ある程度コストを割く必要性は感じながらも、
「作りたい気持ちは山々だけど、お金をかけて作っても認知度が高い企業じゃない限り見られないんじゃないか?」
「どんな動画が効果的なのか知ってからじゃないと制作に踏み切れない」
という方は採用担当者だけでなく、経営者層の方にも多いのではないでしょうか?
今回はそんな方々の参考となるべく、事例を交えて効果的な採用動画を見分けるポイントをご紹介します!
採用動画に投資したほうがいい理由
「採用動画って、知名度の高い大手企業が公開するから見てもらえるんじゃないか?」と考えている方、多いのではないでしょうか?でも、意外とそうではありません。むしろ、知名度に自信がない企業こそ着手する意味がある考えられます。その理由は以下の通りです。
拡散方法が豊富で、企業規模関係なく見られやすい
公開して終わりではないのが、採用動画を制作する醍醐味。YouTubeで公開したのち、リンクをHPや採用ページ、SNS、求人原稿に載せて拡散できます。こちらから多方面の人にアプローチができるので、企業規模関係なく観てもらいやすいのです。
動画は文字の5000倍の情報を伝えられる
観てもらいやすいのに加え、観てくれた人に与えられる情報もより濃くできます。視聴者が動画を観て1度に受け取る情報は、なんと文字の5000倍!!動画には文字、音声、映像の3つの情報を同時に組み込めるため、言語化しにくい情報も伝えやすくなります。つまり、動画があると従来の求人手法より豊富な情報を受け取ってもらえるのです。
採用動画のニーズは9割超える
企業がアプローチしやすいだけでなく、求職者も採用動画を求めています。
株式会社プルークスのプルークスリサーチによると、2021卒・2022卒の大学生408人のうち約9割の学生が「採用動画はあったほうがいい」と答えています。さらに、採用動画を観て志望度が上がったという学生は8割も。ほとんどの就活生が採用動画へのニーズを感じているので、動画は採用活動に必須になってきています。
そもそも採用動画の効果って何?
「採用動画の需要は理解できたけど、結局効果はあるんだっけ?」とまだまだ不安が拭えない方、ご安心を。採用動画に見込める効果を説明します。
企業を認知させ、エントリーにつなげる
1つ目は、もともと貴社を知らなかった求職者に認知させ、興味を持たせてエントリーにつなげるパターン。応募が少なくて困っているという企業さんは、まずはこちらを目的とするとよいでしょう。
企業理解を深め、採用につなげる
2つ目は、すでに貴社に興味を持っている求職者や応募者に、企業理解をより深めてもらうことでミスマッチのない採用につなげるパターン。そこそこ応募はくるけど、内定辞退が多かったりや定着率が悪いという企業さんは、こちらを目的にするとよいでしょう。
求職者目線を踏まえた採用動画が最も効果的!
ここからが本題です!上記を踏まえ、実際に参考となる採用動画を見つけてみると制作イメージがぐんと湧くはずです。効果的な動画を見分ける方法はただ1つ!それは、求職者目線を踏まえることです。
求職者は採用動画で他社との違いを感じとっている
先ほどご紹介した、8割の求職者が採用動画を見ると志望度が上がるというデータを見ると、求職者は採用動画を観て他社との違いを感じ取っているのだと考えられます。つまり、「求職者に、他社と差別化できるくらい働くイメージを持たせる動画には、効果がある」と言えます。
求職者目線で「働くイメージが湧くか」を判断するポイント
求職者目線に立てばよいと言うものの、採用側にとっては思春期の子供の気持ちを理解するようなもの…なかなか難しく感じますよね。そんな時は下の3つのポイントに着目してみてください。
どのタイミングで動画を見るか
タイミングとは、企業を知る前なのか、ある程度興味を持った後なのか、応募前なのか、応募後なのか、などの採用動画と求職者のタッチポイントです。求職者がどうやってその採用動画にたどり着いたのか、カスタマージャーニーを予想しながら参考となる動画を見ると、自社の場合はどのタイミングに響く動画が必要なのかを考えるヒントになります。
伝えたいメッセージが明確に見えるかどうか
言いたいポイントが定まらずがとっ散らかっている動画は、いい動画とは言えません。タッチポイントを踏まえた上で、結局何を伝えたい動画だったのか、コンセプトやメッセージを具体的に読み取れるかどうか、ぜひ注目してください。
社員の生の声・体験がリアルに活きているかどうか
だれが言っているかわからなかったり、シナリオじみた言葉はやはり心には響かないでしょう。社員のリアルな言葉や実体験に基づいたエピソードから伝わる安心感や希望が、他社と差別化できる材料になります。表情や社員同士の距離感、現場の空気感がどれだけありのまま伝わるかは、とても大事な着目ポイントです。
働くイメージが湧くってこういうこと!まず見て欲しい採用動画5選
ここで一度、採用する立場であることを置いておいて、他社の採用動画をのぞいてみてください。今回は、上記3つのポイントを踏まえて、「働くイメージが湧くってこういうことか!」とわかる採用動画を5つピックアップしました。
業務内容・やりがい・覚悟、全て詰まっている!株式会社株式会社テレビ新潟放送網
まるでドキュメンタリーを見ているかのよう。セリフを読み上げるようなインタビュー動画も多い中、こちらの動画からは社員さんの熱量がダイレクトに伝わってきます。と同時に、働く風景もリアルに撮影されており、同業他社の採用動画を見ていなくても思わずファンになってしまうような、とても引き込まれる動画です。
“生”の距離感と働き様に引き込まれる!株式会社コロプラ
「仕事を、遊ぼう」をコンセプトに、クリエイターたちが各々の制作に対する価値観を語り合う座談会がみどころ。ゲームを作る会社ならでは、クリエイターならではのトークだけど、深く共感しあったり同僚の意見に感銘を受けたりといった想像以上に熱気を帯びた会話から、働く楽しさや距離感がリアルに伝わります。
キャリアアップイメージわかりやすすぎる!山陽動物医療センター
実際に働くスタッフのキャリアアップ例をアニメーションを用いて説明しているこちらの動画。同業他社を見比べたり、あと一歩自分を将来を考えたときにここを選ぶ決め手が欲しい!という求職者にとって、こんなにわかりやすくユーモアのある動画が効果的面!
ザ・コンセプトムービー!株式会社日阪製作所
正直に言うと、「この仕事、実はこんなにかっこいいんだ。」という感想。黙々と作業するイメージが強い業種ですが、その奥には「まごころ」があって、そう考えると全ての作業にまごころが詰まっているんだな、とひしひしと伝わってきます。「人間こそ最大の財産」というタイトルを繊細に表現しているからこそ、そのセンス自体に他社との違いが感じ取れる、ザ・コンセプトムービーです。
気軽で飽きない説明会動画!インビジョン株式会社
これがあれば、オフラインの説明会いらず!説明内容自体はしっかりしていますが、エンタメ番組のような進行が見ていて飽きない。各部署の社員が出演するため、どんな人がいるのかがわかるのに加え、ナチュラルな雰囲気で社員同士の距離感も伝わります。
(ちなみに筆者は、ナビサイトのメルマガで届いたこの説明会を見て弊社を知り、入社しました。)
他社との圧倒的差別化になる採用動画が、採用成功のカギとなる!
効果のある動画の見分け方、ご理解いただけましたか?
ポイントは、求職者の目線で動画とのタッチポイントを想像したときに、他社との違いを感じられるかどうかです。
会社を知り尽くしているであろう採用責任者さんだからこそ、他社の動画を求職者目線で見ると自社のアピールポイントの活かし方を発見できるのではないでしょうか。ぜひ、参考動画を見つけて自社の採用動画制作のイメージを深めてみてくださいね。
※実際に制作する際のポイントを知りたい場合は、こちらの記事も読んでみてください。