
事例有!ミスマッチを減らす手法、リファラル採用とは?
目次[非表示]
- 1.リファラル採用とは
- 1.0.1.縁故採用との違い
- 1.0.2.リファラル採用が拡大する背景
- 2.リファラル採用のメリット
- 2.0.1.採用に関するコストを削減できる
- 2.0.2.潜在層にアプローチできる
- 2.0.3.企業にあった人材を確保できる
- 3.リファラル採用におけるデメリット・注意点
- 3.0.1.採用される人材が偏ってしまうかも
- 3.0.2.紹介する側・される側、双方への心理的フォロー
- 4.リファラル採用に効果的なケース
- 4.0.1.中長期的に採用コストを抑えたいとき
- 4.0.2.社員の定着率を高めたいとき
- 5.リファラル採用導入事例
- 5.0.1.株式会社メルカリ
- 5.0.2.freee株式会社
- 5.0.3.株式会社LIG
- 5.0.4.インビジョン株式会社
- 6.リファラル採用で自社にマッチした人材を
リファラル採用とは
リファラル(refferal)は「推薦する」「紹介する」という意味の単語。
リファラル採用は、すでに自社で働いている社員から人材を紹介してもらう採用手法のことです。
欧米ではすでに社員採用で重要な役割を果たしていて、近年日本でも広まってきています。
縁故採用との違い
リファラル採用も縁故採用も、社員からの紹介を受けて採用する、という点では同じです。
一般的に縁故採用は、「血縁関係や特別なつながりのある人物を紹介する」という意味で定着しています。能力やスキルの有無で見るのではなく、血縁関係やコネで採用するという、ネガティブなイメージを持つ人もいるでしょう。
一方リファラル採用は、自社の採用基準を満たした人のみを採用します。明確な採用基準や採用試験があるため、ネガティブなイメージを持つ人は少ないと言えます。
リファラル採用が拡大する背景
リファラル採用が広まる背景として、まず売り手市場による人材不足があげられます。労働人口が減少しており、全体的な応募者数の減少に加え、採用が売り手市場に。そのため、採用競争が激化しています。
また、適性の不一致や入社前とのギャップなどによる早期離職で、せっかく採用に至った人材が定着しない、という場合もあります。
そこで、社員の紹介によってミスマッチを防ぎ、効率的に自社に合う人材を集められるリファラル採用に注目が集まるようになりました。
リファラル採用のメリット
採用に関するコストを削減できる
求人メディアや転職エージェントなどを介さないため、そこにかかるコストを大幅に削減加納。
また、自社で開催する求人イベントや面接の日程調整などにかかる、人事の工数コストも削減できます。
潜在層にアプローチできる
社員からの紹介によって、求人サービス・転職サービスに登録していない潜在層への効率的なアプローチが可能です。
また、大学の友人や専門学校の同級生など、社員と同じ専門的な知識・スキルや、興味関心を持った人材を集めやすいため、自社に欲しい人材が集めやすいと言えます。
企業にあった人材を確保できる
自社をよく知った社員からの紹介であるため、採用の精度が高まり、ミスマッチを防げます。
また、紹介される側も、すでに働いている内部の人から職場についてのあれこれを教えてもらえるため、求人サイトに載っている情報では分からないような職場の雰囲気や社風について、具体的なイメージを持って入社できます。そのため定着率が高まります。
リファラル採用におけるデメリット・注意点
採用される人材が偏ってしまうかも
社員にとって、リファラル採用で紹介する人材はプライベートの友人や知人であることが多く、似たような人材が集まる傾向にあります。これは業種によってはメリットにもなりますが、場合によっては派閥化してしまう危険性があります。
紹介する側・される側、双方への心理的フォロー
紹介とはいえ、リファラル採用には明確な選考基準があります。結果的に不採用になってしまった場合、紹介した側はすごく気まずい思いをするでしょうし、紹介された側も大きなショックを受けるでしょう。最悪2人の友人関係に影響が生じる可能性も…。
リファラル採用を活用する場合は、不採用になる可能性を双方があらかじめ十分に理解しておくことが大切です。
リファラル採用に効果的なケース
中長期的に採用コストを抑えたいとき
採用活動が長期化すると、採用コストがかかりやすくなります。
リファラル採用をうまく活用し、定期的に採用できるようになれば、広告費が発生しない分、採用コストを下げられます。
しかし、リファラル採用には社員の協力と認知が必要不可欠であるため、定着に時間がかかります。制度設計をしっかりしつつ、他の採用手法の併用も視野に入れましょう。
社員の定着率を高めたいとき
ミスマッチが起こりにくいのが特徴のリファラル採用。新しく入社した人材の定着率が高められると言えるでしょう。
また、紹介する社員にとっても、友人に自社の魅力を伝える、という活動そのものがエンゲージメントを高めることにつながり、既存社員の定着率アップにも効果が期待できます。
リファラル採用導入事例
実際にリファラル採用を導入して成功している会社を4社ご紹介します。
株式会社メルカリ
社員の約6割がリファラル採用で入社したそう。
社員の周りの人にとって、株式会社メルカリという企業が身近なものに感じられるよう、社内外の交流イベントを積極的に実施しています。
また、徹底された社員へのミッションとバリューの浸透が、採用したい人物像の明確化にもつながっています。
freee株式会社
2015年1月の採用の約5割がリファラル採用であるfreee。
freeeでは、リファラル採用を社員に強制していません。
「友人を呼ぶハードルを下げ、求める人物像を具体的に伝えること」「採用の重要性と必要性を伝えること」「協力者に感謝を伝えること」の3つを大切にし、知人を会社に紹介したい、と思える組織づくりを心がけているそうです。
株式会社LIG
以前から導入していたリファラル採用制度が活性化していなかったLIGでは、「LIGスカウトキャンペーン」を実施。ただ単に制度を再周知するだけでなく、チーム対抗バトルというゲーム性をもたせたイベントにすることで、制度の活性化につながりました。
インビジョン株式会社
インビジョン株式会社では、現状リファラル採用をきちんと制度化していません。
しかし、社員が個人でSNSをやっている、人事と現場の距離が近いなどの理由から、人脈を生かした採用活動ができるているとのこと。
さらに、採用ピッチ資料が作成・共有されたことで、外部の人に自社を紹介しやすくなっています。
リファラル採用で自社にマッチした人材を
リファラう採用の導入にあたっては、人材の偏りや人間関係への配慮なども必要になるでしょう。
しかし、一般的な採用と比べて、リファラル採用はコストを抑えられて、かつ、ミスマッチを減らせるという大きなメリットがあります。
自社の特性に合うかどうかを見極めて、導入を検討してみてはいかがでしょうか。