
求人ボックスに掲載する時知っておきたい33の事【ダウンロード資料付き】
求人検索エンジンのIndeedを使う企業さんが増えるにつれ、
「Indeedの応募効果が落ちてきたんです…」
「求人数が増えてクリック単価・応募単価が上がってきた…」
というご相談をいただくことが増えてきました。
Indeedが日本にサービスリリースしたのが2012年。
そこから急激に国内での認知度と影響力を伸ばしています。
一方で、求人ボックスは大きなプロモーションも行わずひっそりと、でも着実に影響力を高めきました。
しかし求人ボックスについてまとまった解説はまだ少ないのが現状。
そこで、求人ボックスについてはこれさえ読んでおけばとりあえずOKという33のポイントをまとめました。
中にはかなりマニアックな内容も含まれているので、全部を読んで頂く必要はなく興味のあるところ、運用する上で確認したい項目だけ読んでいただければと思っています。
また、ネットのサービスは変化が早いので、最新情報はこちらの「採用ハック」にて随時更新していきますので、ぜひご確認ください。
概要だけ簡単に確認したい方は、こちらの動画がオススメです!
目次[非表示]
- 1.1.求人ボックスとは?
- 2.2. 求人ボックスの検索の仕組み
- 3.3. 求人ボックスの仕組み
- 4.4. 様々なユーザー向け機能
- 4.0.1.・周辺エリアランキング
- 4.0.2.・統計情報
- 4.0.3.・企業情報
- 5.5. 求人ボックス給料ナビ
- 6.6. 求人ボックスの会員登録機能
- 7.7. 求人ボックスの運営会社
- 8.8. 求人ボックスの成長性
- 9.9. 求人ボックスのユーザー層
- 10.10. 求人ボックスのユーザー数
- 11.11. 求人ボックスの検索結果画面
- 12.12. 有料掲載の枠数
- 13.13. 2つの掲載手法
- 14.14. 採用ボードで原稿作成
- 15.15. クローリングとフィード運用
- 16.16. 求人ボックスの有料配信プラン
- 17.17. レコメンド枠への有料掲載
- 18.18. 求人ボックスの検索順位
- 19.19. Indeedとの比較
- 19.0.1.・有料広告のクリック単価が金額帯
- 19.0.2.・掲載企業が少ないため競合しづらい
- 19.0.3.・検索除外キーワードの設定が可能
- 20.20. 求人ボックスダッシュボード
- 21.21. コンバージョントラッキングコード
- 22.22. URLパラメータ
- 23.23. 特徴アイコンの設定
- 24.24. キャンペーンの設定
- 25.25. キャンペーン分けのメリット
- 25.0.1.メリット①求人案件を均等に広告配信できる
- 25.0.2.メリット②注力案件の広告露出を増やすことができる
- 25.0.3.メリット③求人ごとに予算管理ができる
- 26.26. 検索除外キーワード設定
- 27.27. パフォーマンスレポート
- 28.28. 流入キーワードと人気案件
- 29.29. デイリーレポートの配信
- 30.30. 求人ボックスの効果事例
- 31.31. 求人ボックス掲載までの流れ
- 32.32. 求人ボックス利用のポイント
- 33.33. 求人ボックスのおすすめの掲載方法
1.求人ボックスとは?
求人ボックスを一言で説明すると、「求人に特化した検索エンジン」です。
求人に特化した検索エンジンということは・・・あのIndeedと同じですね。
Indeedが広く普及した後に、求人ボックス、スタンバイといった求人検索エンジンが注目されるようになってきました。
▼求人ボックス
求人検索エンジンの違いを詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
▼【2019年決定版】国内主要求人検索エンジン比較
2. 求人ボックスの検索の仕組み
求人ボックスはIndeedと同じ仕組みですので、キーワードと勤務地で求人情報を検索することで、条件に合う求人情報を探すことができるようになっています。
パソコンからでもスマホからでも同じように調べることができますね。
他にも
・雇用形態
・給与
・掲載日
・こだわり条件
などで詳しく絞り込み検索を掛けられるようになっています。
3. 求人ボックスの仕組み
このあたりは説明するまでもないかもしれませんが、おさらいのためにまとめます。
求人ボックスは「求人の検索エンジン」ですので、
・求人媒体、求人メディアに掲載されている求人情報
・採用ボードという直接求人ボックスに掲載された求人情報
・採用管理システムをつかって作成された求人情報
・求人ボックスの検索エンジンが読み取った採用サイトの求人情報
が一括して検索結果に表示されます。
Indeedのように特定の条件を満たせば必ず読み取られるというものではありませんので、検索結果に表示されている求人数はかなり少ないものとなっています。
4. 様々なユーザー向け機能
求人ボックスは求人検索エンジンではありますが、ユーザーにとって使いやすい機能や仕事探しの参考になる情報が色々とあります。
・周辺エリアランキング
希望勤務地周辺で人気の職種ランキングが見られるようなメニューがあります。
・統計情報
職種やエリアの平均給与や人気ランキングが集計されていて観ることができます。
・企業情報
企業名で検索した際に、其の企業に関連する情報やニュースを確認できます。
その他、シニア求人特集など様々な記事も定期的にアップされていますね。
5. 求人ボックス給料ナビ
求人ボックスに掲載されている求人の職種ごとの平均給与を調べることができるのが求人ボックス給料ナビです。
▼求人ボックス給料ナビ
職種やエリアの平均時給などが見れるのはもちろん、CADオペレーターは四国が一番平均給与が高いなどの詳しい解説や、この条件があれば仕事の給与額が高くなるといった求職者にとって嬉しい情報がまとまっています。
ただ、全ての職種についてまとまっているわけはなく、現在確認できるのは45職種のみとなっていて、毎月新しい職種が更新されていくようですね。もし自社で募集している職種があれば一度見てみることをオススメします。
6. 求人ボックスの会員登録機能
Indeedを始めとした各種求人検索エンジンには会員登録機能があります。
メールアドレスを登録しておくと希望条件にあったおすすめの求人メールを受け取ることができるというのは他のサービスと同じですが、プロフィール情報を登録しておけば1クリック応募ができる機能や、応募した求人が保存できる機能もあります。(求人ボックスに直接登録されている求人の場合だけですが)
あくまで求職者向けの機能ではありますが、採用担当の方も登録しておくことで、自社の競合企業がどんな条件で求人を出稿しているのかを定期的にチェックすることができるのでオススメです。
また、Indeed、求人ボックス、スタンバイ、careerjetの全てに登録しておけば、どの求人検索エンジンが狙い目かなど、採用サイト運用の参考になるかもしれませんね。
7. 求人ボックスの運営会社
求人ボックスを運営しているのは、価格.comや食べログでおなじみの株式会社カカクコムです。カカクコムは多くのサイト運営を通じて検索エンジン対策のノウハウを持っているので、求人ボックスもそれらのノウハウを活かして着実に伸ばしています。
また、求人ボックスやスタンバイが注目される背景として、Indeedがプロモーションに非常に力を入れていることや、Google for jobsが日本でサービスを開始したことにより、求人検索エンジンというものの認知度が上がったことも影響しています。
Google for jobs(Googleしごと検索)について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
▼Google jor jobsで競合他社より効果を出すために最低限やっておきたい7つの事
8. 求人ボックスの成長性
カカクコムは買い物から始まり、食事・旅行・趣味/娯楽・不動産と幅広いジャンルでサイト運営を行っており、国内のみならず海外向けのサービスも展開しています。
その中で求人ジャンルの求人ボックスは採用難が続く売り手市場の波に乗って大きく売上を伸ばしています。2019年の前年同月比で152.8%(四半期では2.2%)となっています。(カカクコム公表資料から抜粋)
後ほど詳しくご紹介しますが、求人ボックスの売上は検索結果の上位に優先的に表示される有料広告によるものです。Indeedの売上もリクルートのIR資料によると160%近くの伸び率で成長していましたので、同じくらいのペースですね。
直近はコロナの影響でかなり苦戦していますが、アクセス数は安定しているようですので、採用したい企業さんにとってはオススメですね。
9. 求人ボックスのユーザー層
求人ボックスから公表されているユーザー層のデータを見ると
・男女比6:4くらいで女性が多い
・年齢層で見ると、25歳~44歳までの層が多い
・正社員も多いがアルバイト・パートが多い
という特徴があります。つまりは、パートを探している主婦層の方が求人ボックスのメインユーザーであると言えるかもしれませんね。
また、もう1つ求人ボックスを運用する際に気を付けておきたいこととして、ユーザーが関東エリアに集中していることです。人口の比率から考えれば当然ではあるんですが、Indeedに比べて月間のユーザー数が少ない求人ボックスでは、関東以外の地域では十分なアクセスを集めることができない可能性があるので注意しましょう。
10. 求人ボックスのユーザー数
求人ボックスの月間ユーザー数は約300万~450万の間で推移しています。規模で見ると世界No.1求人検索エンジンのIndeedの10分の1くらいになりますね。
ただ、ビズリーチグループのスタンバイやロンドンに本社をおくcareerjetよりも多くのユーザーに利用されているため、求人検索エンジンの中では日本国内でNo.2のポジションをキープしています。
また利用人数だけではなく、見ている人の"質"にも注目すると、求人ボックスは他の求人検索エンジンに比べると、サイトの滞在時間が長いという特徴があります。つまり、冷やかしでなんとなくアクセスしているわけではなく、真剣に仕事を探しているユーザーが求人ボックスを利用している傾向があるんですね。
もしかしたら、数は少ないけど意欲の高い良い人材を採用できるかもしれませんね。
11. 求人ボックスの検索結果画面
求人ボックスもIndeedと同じ求人検索エンジンですので、ビジネスモデルや仕組みも同じです。フリーワードやエリア、その他検索オプションとなる詳細な条件で絞り込まれた求人を一括で検索することができます。
当然検索結果の上位に表示される方が注目度が高く、結果として応募数が増えますので、この上位に表示されるための広告枠が有料で用意されています。それが求人ボックスの収益源になっているんですね。
求人検索エンジンは、仕組み上求人数が多い求人メディア・派遣会社の方が有利になってしまうということが起こります。
12. 有料掲載の枠数
求人ボックスの検索結果に上位表示される求人数は決められています。
エリアやキーワードによって異なりますが、3~5件の間に収まります。
先程の話の続きで、求人検索エンジンは求人数が多いサイトが有利です。
Googleなどの通常の検索エンジンでもページ数が多いサイトが有利なのと同じですね。求人系のキーワード検索すると、Indeedや求人ボックスなどの求人検索エンジンやタウンワークなどが上位を独占しています。
そのため、求人数が少ないサイトは十分なアクセスを集められない可能性もあります。実際、以前は求人数が少ない企業は求人ボックスへの掲載ができませんでした。そういった企業の場合には、求人ボックスと連携しているATS(採用管理システム)を使って掲載されることをおすすめします。
かし、求人ボックスについては媒体社側がバランスを考えて社員・アルバイトの求人を必ず1つは表示されるようになっているため、一般企業の採用サイトでも埋もれることなく表示されます。
13. 2つの掲載手法
求人ボックスに掲載するには2つの方法があります。
1つめが採用サイトがない場合、もしくは求人数が少ない場合に直接求人ボックスに求人情報を登録する「採用ボード」によるもの。Indeedの直接投稿と同じですね。
2つめが自社採用サイト(ATSなども含む)を求人ボックスに読み取ってもらい掲載する方法です。自社サイトを読み取ってもらう手法にも2パターンあるのですが、それについては後ほど詳しくご紹介させていただきます。
採用ボードと自社サイト掲載について詳しく知りたい方はこちらが参考になります。
▼【2020年最新版】求人ボックスを無料でかんたんに掲載する2つの方法とは?
14. 採用ボードで原稿作成
求人ボックスの採用ボードで原稿作成する手順についてご紹介します。
採用ボードに掲載するためにはまずアカウント登録をする必要があります。
▼求人ボックスアカウント登録画面
ここから登録すると確認メールが送られてきて、ログインすればスグに求人作成をすることができます。原稿作成の各項目も入力例が入っていたりと非常に親切だなと感じます。
さらに、採用ボードならではの機能もいくつかあり、企業・店舗情報・ロゴデータを登録できるのと、飲食店であれば食べログへのリンク設定もできます。
15. クローリングとフィード運用
採用ボードではなく自社採用サイトを使って求人ボックスに掲載する場合には、2つの運用パターンがあります。
・クローリング運用
求人ボックス側で検索クローラーを用意して採用サイトの求人を読み取ってくれます。クローリング運用の場合、アカウント開設に最大で4週間近くかかります。しかも求人数が多いと上手くクローリングされない可能性もあります。
・フィード運用
データフィードを作成して求人ボックスに送ることで掲載する方法です。クローリングよりもスムーズですが、ある程度知識が必要となる上に手間がかかるため、ツールを使ったり、ATSを活用して送信するケースが多いです。
自社の採用サイトがどちらの方法が適切か確認した上で申し込みをしましょう。
16. 求人ボックスの有料配信プラン
求人ボックスは以前は、クリック単価固定の3プランからの選択式だったのですが、2020年8月からは、Indeedや他の検索エンジンと同様の入札制に切り替わりました。
最低設定額は25円~となりますので、Indeedの15円、スタンバイの20円より気持ち高く見えますが、全体の掲載件数はまださほど多くありませんので、25円で設定してみてから徐々に単価をあげていき最適な価格帯を探していけば良いと思います。
また、これまたIndeedと同じくクリック単価の自動調整機能も実装されています。
月額の予算に合わせて、AIが最適な単価設定にて調整してくれますので、細かな単価の確認や変更作業をする時間がなさそうな方は、自動調整機能を使ってみても良いかもしれません。
17. レコメンド枠への有料掲載
求人ボックスの有料プランは、検索結果画面だけではなく、原稿詳細画面の下側にも広告枠が設けられて表示がされます。
それがレコメンド枠への有料掲載です。レコメンド枠とは、求人情報ページの下に「この求人に似ている求人」として表示される広告枠のことで、クリック単価に応じてこのレコメンド枠内にも広告として上位表示されます。
Google・Yahooのディスプレイ広告に似ていますね。ただし、このレコメンド枠へどのくらい表示させるかは広告運用でコントロールができませんし、何クリックされてどれだけ応募に至っているか?というデータは管理画面で見ることはできません。あくまで、この枠にも掲載されるよ!というプラスアルファのものですね。
18. 求人ボックスの検索順位
求人ボックスの検索結果の表示順位のアルゴリズムはIndeedと同様で公表されてはいません。ただし、検索エンジンではありますので、
・求人ページ内に含まれるキーワード(除外設定している場合を除く)
・ユーザーの過去の検索結果や位置情報
・求人ページ内の情報量(キーワード数など)
・求人の鮮度(更新日が新しいものが上位に来やすくなる)
などの要素によって決まっています。
また、有料広告枠の場合には、もちろんこれらに加えてクリック単価が高いものが上位に表示されやすくなります。無料の際の順位はわかりませんが、有料の場合には平均順位がわかりますので、順位を見ながらプランの調整をすることもできます。
19. Indeedとの比較
求人ボックスを語る上でIndeedとの比較は避けて通ることはできません。
求人ボックスがIndeedと大きく違うのは以下の3点です。
・有料広告のクリック単価が金額帯
設定できるクリック単価の幅が異なります。それぞれ最適額を調整しましょう。
・掲載企業が少ないため競合しづらい
掲載のハードルが高いためか、まだまだ掲載求人数が少ないため狙い目です。
・検索除外キーワードの設定が可能
特定キーワードの検索結果に表示されない設定ができるのは求人ボックスだけです。
▼求人ボックスとは?Indeed(インディード)との違い・特徴・徹底比較
20. 求人ボックスダッシュボード
求人ボックスには企業向けの管理画面があり、有料掲載をした際にレポートが閲覧できるようになっています。レポートの中では、
・表示回数
・平均順位
・クリック数
・応募数
が日別・月別・キャンペーン別に見ることができるようになっています。
その他、自社の求人ページに流入した際の検索キーワードを確認することができるのが求人ボックスの大きな特徴になっています。
ただ、Indeedのように求人1件1件のデータを確認することはできません。
21. コンバージョントラッキングコード
求人ボックスを有料掲載する際にはコンバージョントラッキングコードを管理画面から取得していただき、応募完了ページ(サンクスページ)へタグを設置する必要があります。このあたりはIndeedや他の広告を運用する時と同じですね。
求人ボックスを有料掲載しようというお考えの企業さんであれば、すでにIndeedやスタンバイを有料掲載されていたり、Google・Yahooのリスティング広告を掲載されていたりするかもしれません。
また、少なくともGoogle analyticsのコンバージョントラッキングコードは設置されているかと思います。
タグの管理が煩雑になる可能性がありますので、複数媒体を掲載される際には、Googleタグマネージャーを利用されることをオススメ致します。
22. URLパラメータ
Indeedの有料掲載時には特別な設定は必要ありませんでしたが、求人ボックスを有料掲載する際にはURLパラメータを設置しておくと便利です。
リスティング広告を運用されている担当の方であれば、
「ああ、はいはい…なるほど」
と思われるでしょうが、求人検索エンジンの場合にはmedia,source,campagnを細かく分けて設定することはあまりなく、当社ではKboxなどシンプルなパラメータを管理画面上で設定することがほとんどです。
ちなみに、URLパラメータはキャンペーン単位で設定することが可能です
23. 特徴アイコンの設定
特徴アイコンとはいわゆる「メリットマーク」みたいなもので、求人ボックスの検索結果で表示される際に、最大4つまで自動に表示されるものです。
初期設定では「特徴アイコンを表示しない」という設定になっていますので、まずは「表示する」という設定に切り替えておくことをオススメします。
特徴アイコンには様々な種類があり、日払い・賞与あり・フリーター歓迎・未経験OK・昇給ありなど求人メディアでよく見るものから、介護の募集で"グループホーム"など求人ボックスが"特徴"と考えるキーワードが含まれる求人に自動的に付与されるようになっています。全ての特徴を調べ上げて狙って表示させるのは難しいかもしれませんが、キーワードを意識して原稿作成をしていきましょう。
24. キャンペーンの設定
Indeedのスポンサー広告と同様に、求人ボックスにもキャンペーンの設定機能があります。
キャンペーンの目的は求人案件をグループにわけることで、より効率的な広告運用を行うことです。具体的なメリットについては後ほど説明しますので、ここではどのような条件でキャンペーンを設定できるかをご紹介します。
・雇用形態(社員、アルバイト等)
・勤務地(特定の都道府県、エリア)
・キーワード(求人ページ内に特定にキーワードを含むもの)
・URL(URLに特定の文字列を含むもの)
業態や雇用形態、職種が複雑な企業の場合、設定の仕方を考える必要があります。
25. キャンペーン分けのメリット
キャンペーンに分けることで具体的には3つのメリットがあります。
メリット①求人案件を均等に広告配信できる
メリット②注力案件の広告露出を増やすことができる
メリット③求人ごとに予算管理ができる
ただし、だからと言ってやたら細かくキャンペーンを分けるのは逆効果です。
(例えば、求人案件ごとにキャンペーンを作る等)なぜなら、求人ボックスではキャンペーンに含まれる求人数が多い方が、検索結果や広告に表示されやすいからです。
Indeedでは1キャンペーンあたり20件以上が望ましいと言われていますので、求人ボックスでは更に多い方が良いでしょう。つまり、それ以下の求人数の企業さんではキャンペーン分けをしない方が効果が良い可能性も十分にありえます。
26. 検索除外キーワード設定
検索除外キーワード設定は求人ボックスでのみ使える機能です。
求人検索エンジン広告では露出を増やすため原稿内にキーワードを増やしますが、
それがミスマッチにの原因になってしまうことがあります。もちろん、原稿内からキーワードを削除すればよいのですが、募集する上で必ず伝えなければならない場合もありますよね。
例えば、シニア向け製品の販売の募集で、シニアOKの求人を探している方からのアクセスが殺到してしまっている場合に「シニア」を検索除外キーワードに設定するなどすることが可能です。
求人ボックスは比較的マッチングの精度は高いと言われていますが、この検索除外キーワード設定を合わせて使うことで、より効率の良い広告運用ができます。
27. パフォーマンスレポート
ここからは求人ボックスのレポート画面についてご紹介します。
求人ボックスの管理画面は大きくダッシュボード表示とアドバンス表示の2つの表示パターンから選べるようになっています。
ダッシュボード表示では、当月の広告費用や表示回数・クリック数・応募数を一覧で見ることができます。アドバンス表示にすると、日別・月別・キャンペーン別の広告配信状況の推移を確認することができます。
一応パソコンか、スマホ・タブレットかという機種ごとの数字も別々に見ることができますが、あまり使うことはありませんね(スマホが多いのはご想像通りです。)
Indeedのように求人1件1件ごとの数字が見られないのが残念なところではあります。
28. 流入キーワードと人気案件
先程、求人ボックスでは求人案件1件1件の広告配信状況を確認することはできない、とお伝えしましたが、ダッシュボード表示の際に右上に表示される「閲覧状況」の欄で、クリック数の上位の求人を順番に確認することができます。
あくまでクリック数だけですので、広告の費用対効果が良いのかどうかという分析に直接活かすのは難しいかもしれませんので、あくまで参考程度ですが。
また、同じ閲覧状況のところで上位の検索キーワードのクリック数を見ることもできます。流入キーワードを見ることができるのも求人ボックスの大きな特徴です。
このデータを確認して、ミスマッチが多いようであれば検索除外キーワードに設定すれば良いですし、狙ったキーワードが含まれていなければ原稿改善に役立てることもできます。また、Indeedなどと併用する時にも貴重なデータとなりますね。
29. デイリーレポートの配信
ここまで様々なレポート機能についてご説明してきました。
採用サイトのアクセス状況を詳しく管理されている方であれば、こういった主要なKPIの数値は定期的に管理画面上で確認して、スプレッドシートに集計していたり、Google analyticsやGoogleデータポータルなどからレポートを生成していることが多いと思います。
しかし、つい忙しいと管理画面を確認するのを忘れてしまい、結局週1回くらいしか見ていない…なんてこともあったりしますよね(私だけでしょうか?)
そんな方のために便利なのが、デイリーレポートの配信機能です。
これは、毎日主要な数値をメールで自動送信してくれる機能で、最大3つまで設定可能ですので、異常値が出ていないか確認するのにとても便利です。
30. 求人ボックスの効果事例
求人ボックスの応募効果はどうなのでしょうか?
結論からお伝えすると、求人件数が多ければ(直雇用で100件以上、派遣企業で500件以上)効果は出しやすくなっています。当社で十分な効果が出ているのもほとんどが派遣会社やメディアさんです。
また、求人件数が多い都市部よりも地方の方が費用対効果が良いという傾向もあります。ただし、極端に一部の地方の求人しか掲載されていない企業さんですと十分な検索数を担保できずに全然広告費を使うことができない、という事例もあります。
逆に都市部でIndeedのクリック単価が高騰している業種(者流・介護等)では求人ボックスの方が効果が出ているという企業も多いです。こういった現状を踏まえると、Indeedと上手く併用するのが求人ボックスの賢い使い方であると言えますね。
31. 求人ボックス掲載までの流れ
求人ボックスの掲載の流れについてまとめます。
採用ボード(直接投稿)を使って掲載する場合には、ここから登録すればOKです。
▼求人ボックス 新規掲載登録
自社採用サイトをクローリングしてもらう場合にはカカクコム社に申込み後、最大1ヶ月かかります。入力ミスではありません、最大1ヶ月近くかかります。実際に40日くらいお待ちいただいた企業さんもいらっしゃいました。
もし自社の採用サイトをデータフィードで運用されている場合にはもう少し期間が短縮されます。それでも3日~2週間かかることもあります。そういう事情もあって利用企業数が少ないという事情があるのかもしれませんね。
32. 求人ボックス利用のポイント
求人ボックスの利用のポイントをまとめると、
採用サイトを使って掲載する場合には、掲載するまでに結構な時間が掛かる上に十分な求人数(20件以上)がないと効果が出づらいまたは最悪掲載を断られる可能性もあります。
ですので、多少手間をは掛かってもデータフィードでの掲載を媒体社側も推奨しています。とはいえ、求人ボックスのためだけにデータフィードを作成するのは手間や費用を考えると割と大変です。
ですので、まずはIndeedを活用した上で、その効果(特にCPCやCPA)を見た上で求人ボックスの広告運用を検討するのが良いでしょう。そのためにも、まずは求人原稿の内容を充実させておくことをオススメします。
33. 求人ボックスのおすすめの掲載方法
最後に宣伝です(笑)
求人ボックスに掲載するには、一定以上の求人件数が必要で、かつ求人ボックスの仕様に合わせた求人ページを用意した上で、クローリングの依頼をしてから1ヶ月近く待たされる可能性があります。
そうなると、企業さんによってはせっかく採用サイトを持っているのに求人ボックスに掲載できないというケースもありますよね。
そこで、インビジョンでは求人ボックス他7つのメディアに掲載される求人マスターのシステム『HRハッカー』を開発しています。自社の採用ページに月1.5万円~組み合わせてご利用いただくことで、求人ボックスやIndeedの運用が1週間程度でスタートすることができますので、よろしければご検討ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事の資料が必要な方は、こちらからダウンロードしていただけます。