
【2020年8月末】Indeed検索アルゴリズムアップデートによる表示順位変更と今後の対策
8月のお盆明けにIndeedさんから衝撃的なお知らせが届きました。
Indeedの有料オプションである「スポンサー求人」の掲載ロジックが変更になります。
Googleでもパンダアップデート、ペンギンアップデートなど検索アルゴリズムの変更により多くの企業に影響が出ます。求人検索エンジンの中で圧倒的シェアを占めており、"求人のGoogle”とも呼ばれるIndeedの検索ロジックの変更は、大きの企業の採用活動に大きな影響が出る可能性があります。
Indeed有料オプションとは?
Indeedでキーワード検索をしたことがある方なら誰もが知っていると思いますが、
検索結果の上下に「スポンサー」と書かれた求人情報が掲載されます。
これがGoogleの検索広告と同じ、Indeedでの上位表示の有料オプションとなります。
検索上位に掲載されることで、ユーザーの目に留まりやすくなり、結果として採用ページへのアクセスが増え応募に繋がりやすくなるものです。
2018年にIndeed社が公開している資料によると、スポンサー広告は自然検索(オーガニック求人)に比べて約5倍クリックされやすいと言われています。
それが今回のロジック変更でどのように変わるのでしょうか?
Indeed有料オプションの何が変わるのか?
Indeedの新しい検索ロジックでは、上位の"有力枠"が廃止され、有料求人と無料求人が混ざった形で検索結果に最適化されて表示されるようになります。
つまり、有料であろうと無料であろうと検索結果にランダムに表示されるわけですね。
「でもそれでは有料オプションの意味がないのでは・・・」
と心配になるかもしれません。
しかし、新しい掲載ロジックでは、有料求人の表示回数が増えてや期間が長くなるため、検索結果には表示されやすくなります。
有料オプションでの応募効果は今後も期待できるということですね。
と素直に納得する性格ではないので、2020年8月25日時点で実際にIndeedに掲載中の管理画面上のデータを前月比で確認してみました。
求人原稿の大きな入れ替えがなく、広告予算も同じアカウントと個別の求人をいくつか確認したところ気づいたことがあります。
2020年7月に比べ、2020年8月度でオーガニック求人からのアクセスが増えている求人は
いずれもスマホからのアクセスが伸びています。
もちろん、まだ十分な量の検証ができているわけではありませんので、あくまで仮説の段階です。
今後もう少しデータを検証していく必要があると考えています。
有料掲載ロジック変更の対策と今後の運用
2020年8月に少しずつ掲載ロジックが変わっていき、9月からは完全に新しいアルゴリズムへと
切り替わります。
ここまでの事実と仮説をまとめると、
・原稿内容が作り込まれていない求人の表示頻度が下がる可能性
・原稿内容を充実させている求人の表示頻度が上がる可能性
・クリック単価よりも求人原稿内容の重要度が上がってくる
・無料でも効果が上がる求人、有料でも効果が下がる求人が出るかも
・ユーザーのアクセス比率が高い、スマホに最適化した原稿表示が必要
・表示回数だけではなく、クリック率や応募率も加味される可能性
広告費の有無に関わらず、ユーザーに最適な求人情報を検索結果に表示されることになるので
ある意味ではWe help people get jobsというIndeed社の企業理念にもとづく世界観に近づくとも言えますね。
この変化はGoogle検索エンジンのSEO対策の
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
これらのE-A-Tが重要視されるようになってきた経緯と似ているように感じます
そんな中で、これまで通り、いえこれまで以上に効果をあげるために必要なのは
①他社にはない自社独自の魅力をシェアードバリューコンテンツとして盛り込む
②仕事の特徴ややりがいをきちんと明文化したジョブディスクリプションの記載
③メディアやエージェントではなく自社採用サイトを通じて掲載された求人情報
つまり、しっかりした求人原稿をつくることが重要になります。
「えっ、それだけ…?」
と思われるかもしれませんが、それだけです。
検索でのヒット数を増やすために、似たような求人を量産したり、
無用なキーワードを原稿内に盛り込むなんてことは絶対にしないでくださいね。
それらの行為はペナルティとしてIndeedのオーガニック求人から削除されてしまう原因になり得ます。
「うちの求人は大丈夫かな…?」
と迷われる方は、他社様で運用中のアカウントでもチェックを承ります。
▼基礎から確認したい方はIndeedセミナーも開催予定です